◎ 私達の”魂”、いわゆる霊魂が、なぜこの宇宙に存在するかにつきましては、貴女だけでなく、実に多くの人々が知りたがっている事柄の一つでしょう。*まずはじめに、神は実に多くの霊魂、霊なる存在をお創りになりました。それは神御自身の分霊、分身としての魂でした ~同時に創られました存在達は、ほとんど同じような特質を持っていたことは、当然の事でした。

 山田征さんのチャネル物語①(1988)から編集・抜粋して掲載しています。(現在はチャネリングを休止され別活動をされています) 

◎  いまだに肉体を持たず、殆んど光そのものの状態のままに、この真空なる宇宙空間に浮遊していたと考えて下さい。神は、この一つ一つの魂の中に、ご自分の中にある様々な要素、つまり、特質を吹き込まれました。ここに初めて、霊魂は個性と言いますものを持つことになります。

◎ 神によって創られました神そのものの特質(霊魂)は、その時は、まだ誠に清浄そのものであり、シンプル極まりないものであったのです。神は、この私達と共に、いとも健やかに、明るく希望に満ち充ちて、宇宙界のあらゆる事柄の創造をお始めになられました。


◎  霊魂の一つ一つには、何ひとつ漏れることなく、神そのものの要素と自由意志とが備えられていました。しかし、あなた方の知る多くの霊魂はそれぞれに違いがあり、それが個性ともなっているのですが、その事がまた、神といいます存在の持つ、ひとつひとつの要素であり、個性というものです。


◎ この多くの魂のほとんどは、その後いったん、ある途方もない秘儀により、非常に粗いエネルギー波動を持つ、いわば物、物質と言っても良い所まで堕ちてまいります。(*宇宙初期のインフレーション現象の事だろうか??)そのことが、いわば堕天使の物語で言われるサタンの世界、ネガティヴな波動の世界なのです。それは一人の偉大なる天使、ルシエルの名によって表現され、語られてはいるのですが、もちろんそれは、これらのことを 集約した姿であることは言うまでもありません


 さてある時、人としての肉体は完成致しました。いままで、この真空の大空に浮遊し待機していました数々の霊魂は、この時進んでその肉体へと下降してまいりました。

◎  肉体の完成と言いましても、神の自由意志を持つ霊魂にとりましては、まことに不備な部分が多くありましたが、それもまた少しづつ、進化の過程の中で変わっていったのです。ここに人は初めて、人間としての生活を始めるに至りました。 ~肉体に宿りました霊魂の全ては、それ以前に既に様々な特性、個性を持っていたということです。そうでなければ、まるで同じ工場で同時に生産されたロボットと同じことになるからです。

◎  全ての霊魂と言いますものは、同じ神から分かたれたものでありますから、基本的には同じであるということは言えるのです。

◎  このようにして、多く生み出されました人々の中には、やはり意図的に神の意を汲み、人々の向かうべき方向を指し示すいわゆる霊的な指導者といいますものが、絶えず置かれてまいりました。その指導者の指し示す方向とは、全き神への回帰の旅路でありました。偉大なる指導者、モーゼに率いられて、約束の地、カナンへ向ったヘブライの民人の姿もまた、その一つでありました。